高梨です、

　

タイはとうとう28日間連続、コロナウイルスの新規感染者がゼロになった。

　

これが何を意味するかは国や政府が決めることなんだけど、一つの指標として28日連続新規感染者が出ないと言うことは、今後も感染者が出ない確率が極めて高いとの指標だそう。

　

今回のコロナウイルスへの対応は各国様々なんだけど、ここタイでは元軍人の首相が軍事政権をかざして、日本のように自粛では無く『強制』によってコロナウイルスを抑え込んだ形となった。

　

『コロナを抑えた』

　

という結果だけ見れば世界からも賞賛されるものだけど、実はその裏でたくさんの犠牲を払わなければならない事が起こっている。

　

今日は、ここタイで何が行われ、どのようなプロセスと結果が生まれたのかを伝えたいと思う。

　

　

具体的にタイがどのような施策を取ったかと言うと、

まず、

　

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国境を封鎖

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いわゆるロックダウンという状態。

3月26日から非常事態宣言を発令し未だ外国からの入国は禁止。（6月30日まで）

　

タイ人の帰国に関しても人数制限をして空港から直接強制隔離施設へ搬送し、14日間の隔離を強制的に実行している。

これにより、外国からの帰国者を国内に容易に入れる事をせずに国内での感染を抑え込んだと言われている。

　

また、国境だけでなく、

　

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県境も封鎖

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日本で言えば、東京から千葉や埼玉にもいけない状態。

これによって県をまたぐ長距離バスの運行も中止。

僕たちは見えない壁に囲まれ3ヶ月間バンコクから一歩も出ない生活を余儀なくされた。

分かりやすく言えば『シガンシナ区』から一歩も出なかったことになる（分かりにくいか笑）

　

それから、

　

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外出禁止令

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夜間の外出を禁止し、外出していると逮捕をされる。

まぁ、電車やお店もやってないのでどこにも行く予定がないので、必然的に多くの人は夜はおとなしく家にいるんだけど。

　

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お酒の販売禁止

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酒の力によっての暴走を止めるためなのかわからないけど、一時お酒の販売自体も禁止された。

　

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パーティの禁止

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確か3人以上で家でもパーティをしてはいけない

というルールがあったかと思う。

多くの人がパーティによって逮捕された。

ただ、その多くがチクリによるものだった模様。

（お酒が絡んでいるものに限りだったかも）

　

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外食禁止

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レストランは全て封鎖。

デリバリーとテイクアウトのみの販売となった。

これがいつ解かれるかがわからない状態がずっと続き、飲食店の方々は相当大きなダメージを受けた。

　

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ショッピングモール他封鎖

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ショッピングモールだけでなく、

スーパーでも生活に最低限必要な商品以外は服も買えないような状態が続いた。

　

その他、ジム・プール・マッサージ・映画館・ほとんどの施設が閉鎖。

空いているのはスーパーとコンビニだけという状態に。

　

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公園の封鎖

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自然公園やビーチだけでなく、一般の公園も封鎖し唯一の憩いの場すら奪われた。

ジムや公園が封鎖され運動ができなくなったので人々は道路を走るようになる。

　

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徹底したマスク・消毒・行動記録・ソーシャルディスタンス

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タイでは施設や乗り物の中に入る時には必ずマスクをつける。

いや、普段から気温37度を超える中、全員がマスクをつけて歩いている。

入り口には消毒液が置かれ、体温を測り行動記録を付けるためにタイチャナと呼ばれるアプリによってチェックイン・チェックアウトを記録し、服には計測済みの印であるシールが貼られる。

　

ソーシャルディスタンスを保つために、エレベーターを区切ったり入場制限をしたり、電車の座席やバスの座席では隣に座らないように×印が付いていたり。

　

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そんなタイも5月から徐々に規制緩和が始まり、現在フェーズ４まで来た。

　

外出禁止が解かれたり、レストランも営業を開始、お酒の提供も始まったり、県境移動もできるようになり、ほとんどの生活が元に戻りつつあり、場所によっては大勢の人で賑わうまでに戻っている。

　

しかし、タイは観光立国なので観光客が来ないと成り立たない場所も数多くある。

　

賑わいを取り戻したかに見えるけど、未だバーやカラオケ、スナック、クラブといった夜の街は封鎖されたまま、観光客が賑わうバックパッカーの聖地カオサン通り等はシャッター街になり、ショッピングモールも外資系のお店は閉店をせざるを得ない場所が多発した。

　

コロナを抑える事を前提に国が強制的に策を執行した結果、その通りに抑える事には成功したが反動で経済に大きなダメージを与え、皮肉にもコロナでの犠牲者よりも自殺者の方が多いというデータもある程。

　

　

ここからは個人的な見解。

　

僕自身はタイに住んでいると言っても、こちらで仕事をして稼いでいるわけでは無く、お金を払うだけの生活で経済的ダメージというのは直接は受けていないから勝手な事言えるんだけど、個人的な感覚としては短期的には大きな犠牲を払ったけど、長期的な結果としては世界から賞賛される策だったのではないかと思っている。

　

何よりもプラユット首相のリーダーシップは各国が学ぶべき点が多くあったのではないか。

　

もちろんこちらで経済活動をしている方にとっては、たまったもんじゃないない！

早く経済を復活させて回していかないと一瞬先は闇で死活問題なわけだから僕とは真反対の意見になるかもしれない。

僕もその立場ならそんな軽々しくは言えないし、知り合いの方で苦しんでいる人を見ているので、そのような状況なら真逆の意見になるのかもしれない。

　

日本は強制では無く、『自粛』という形によって経済が守られていた部分もある。

その代わりその自粛をしないと国や政府では無くいわゆる『自粛警察』と呼ばれる一般の人から非難を受ける。

　

遠い南米ブラジルでは、コロナウイルス真っ只中に大統領が楽観しすぎたからか、今や世界第2位の感染国となっている。

　

今回の国の対応で、今後同じような事が起こった時の対応が見えて来たと思う。

コロナだけじゃ無く、治安や災害、見えない恐怖、将来性・・・これらを踏まえた上で、世界中でその国に安心して住むことが出来るかどうかも同時に考える良いきっかけだったのではないか。

　

今後何事も起きず、ただただ平和を祈っているけど、この先何が起こるかわからないからね。

今まで僕は楽観主義で平和ボケをしていたので、今回はいろいろな事を本気で考える良いきっかけになりました。

　

と、タイで起こっている事や個人的な見解に付いてツラツラと書いて来たけど、国が違えば政府の対応や国民の反応、プロセスも結果も変わってしまうと言うのを両国に携わる身として痛感したという事を伝えたかった。

　

是非あなたも今回の事をきっかけに、自分や家族の将来を真剣に考え行動してみては如何でしょうか？

　

あなたのご意見や考えを是非シェアしてください。

　

　

では、本日も

勇気と情熱を持って全力で生きよう！

（なんか久しぶり笑）

　

高梨

　

　

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